真のサイドフォースを調べる SG-1E SG-1R の記事をアップします。 中川 伸 |
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ラジオ技術誌の1978年10月号に掲載されたサイドフォースチェッカー SG-1EとSG-1R の解説記事です。筆者は中塚久義氏で、トリオ時代にサプリームという光カートリッジを設計し、その後にデンマークのオルトフォン社で、かの有名なMC 20を設計した方です。日本に戻った並木宝石時代に、これらを設計しました。1986年からはカートリッジメーカーZYX社の社長です。
さて、記事の内容ですが、サイドフォースについて正しく理解していることがよく伺えます。力の方向は見る方向によって私とは逆になっていますが、どちらも合っています。実はサイドフォースと思われているものには2つがあり、厳密な定義も無いので明確にはなっていませんでした。レコード側から見たものと、カンチレバー側から見たものに分かれ、物理屋さんというか数学屋さんが計算するのは主にレコード側から見たradius force(半径方向)と言うべきもので、計算がしやすいので、これが広まっています。でも、カンチレバー側から見たものこそが真のside foece(横方向)です。それはカートリッジを生かすために、針圧2.0g±0.2gとかなっているので、この範囲に収めるのは必要なことです。
つまりレコード壁の圧力は左と右が2gと1gでも何ら問題ないのですが、カートリッジは正確にバランスしていた方がベスト性能を生かし切れます。しかし、はっきりと定義されていた訳でもなく、両者は似てもいるのでさほど問題にはならなかったのですが、フィデリックスの 0 SideFoeceはトラッキングエラーが0になるのは1点のみでサイドフォースが0になるとの指摘がありました。他の位置では小さいながらも0ではないとの意見から、このネーミングが問題となりました。何度も書きますが横からカンチレバーに力を加えてもアームが動くのでカンチレバーを曲げることはできません。AIは多数決の方を拾ってくるので、正しくは無いradius force の方が今のところ主流です。中塚氏は1978年時点で真のside forceを正しく見るためのグッズを実際に作ったので、すごい事です。
このサイドフォースチェッカー SG-1Eを使った真のサイドフォース動画を見れば 0 SIdefForce は外周から内周まで指示が一定であり、かつ、揺れも少なく安定している事が分かります。論より証拠です。中塚久義氏も似鳥高司氏も私もカートリッジの設計経験があるので、カートリッジ側から見ることが出来たのです。
私は中塚氏とは面識があり、ダンパーの劣化について電話で教えてもらったこともあり、また、サプリームのカートリージも持っていて、その使い方についても問い合わせたことがあります。そこで、この記事をHPに載せても良いかを問い合わせると、どうぞどうぞとの事でした。今回も気やすくOKを頂いたことに感謝です。これによって inside force の正しい認識が広まって行くことを期待します。(2026年8月24日)
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