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0 SideForce(ゼロ・サイドフォース)

 0 SideForce(ゼロ・サイドフォース)というトーンアームが完成しました。ピユアストレートで硬質ステンレス(SUS304)と宝石軸受けで、カートリッジをしっかりと支えます。\178,000円(税別)です。

取り扱い説明書

 写真のように、当初は角度を付けたオフセットアングルタイプとピユアストレートタイプを作り、ユーザーが選択可能な計画でした。しかし、実際に比較試聴するとオフセットアームは全く不要と断定するほどの違いがありました。ピュアストレートアームは低音楽器の明瞭度、力強さ、深さにおいてもう圧倒的で、ピュアストレートアームを聴いた後では11.5度と通常の半分に減らしたオフセットアームであってももう戻る気にはなれません。
 レコードはピアニッシモでは摩擦が小さく、フォルテッシモでは摩擦が大きくなり、この時、レコード針は前方に引っ張られて伸びようとします。この力によって、オフセット角を持ったカンチレバーは上から見て反時計方向に回ろうとするので、カンチレバーの根本は内周に寄ることになります。
 なので、音楽の大小によってレコード針は前後すると同時に、カートリッジのボディーも左右に動くので、これによって時間軸が変動します。要するにアタック音が遅れ、鈍るということです。デジタルオーディオにおけるジッターからも分かるように、オーディオに於ける時間軸の変動はとても重要です。超低ジッタークロックを開発し、それを応用したDACで大好評を得たCAPRICEの経験が生きました。アームには慣性があるので早い周期では動きにくくなりますが、遅い周期だと動きます。事実、低音楽器の音は大きく異なり、オフセット角が無いと、ゆるぎない低音があたかも地を這って来るかのような迫力です。低音好きならたまりません。曖昧さが無いのでマスターテープか、よく出来たデジタル機器のようです。
 トーンアームの設計は伝統的にトラッキングエラーを少なくすることが第一でした。しかしそれ以上に大切なことがサイドフォースの変動による時間揺れだったのです。それによってトラッキングエラーよりも遥かに大きな問題を生じていた事が浮き彫りになりました。サイドフォースが0になることから製品名は「0 SideForce」です。サイドフォースが発生しようとしてもアームが水平に移動することで必ずバランスを取る動作なのでキャンセラーも不要です。
 加工困難な硬質ステンレス(SUS304)と宝石軸受けやMITCHAKUヘッドシェルによる明確な保持と相まってカートリッジをしっかりと支えます。0 SideForceの基本構造は、宝石軸受けによるワンポイントタイプですが、左右のフラつきを無くすべく、レコード側に錘を設けることで支点下20mmの位置を意図的に軽く接触させた構造なので、厳密には2ポイントアームですが、圧力比からすれば1.01ポイントとも言えます。
 このため、手で持つと0.1ミリの程度のガタがありますが、演奏中は針先の1点と合わせ3点による最も曖昧さの無い明確な動作をします。この構造は、スタックスのUA-3、UA-7、UA-9あるいはサテンなどに採用されていた方式です。この方式が持つガタはとかく誤解され易いので、多くのアームメーカーは、手にはガタが感じられないベアリングを採用することで、誤解を防いでいます。ベアリングは厳密には多点接触なので曖昧動作にもなりがちです。ベアリングは長年使うと磨り減ってガタが出がちですが、本方式は重力がある限り1.01ポイント動作なので、真のガタは生じません。支点前方はリジッドな構造ですが、支点後方の錘はゴムでオーソドックに浮かしています。さもないと僅かな共振音が付くからです。
 穴はターンテーブルのセンターから232mm位置にφ30mmですが、230mmのFR-64や235mmのWE-308の位置には問題なく適合します。これまでの試作品との変更点は、支点の上に六角ナットがついたことと支点の左側に丸いウェイトが付いたことです。あとサブウエイトの関係で、錘を受けるシャフトがφ10からφ12に変わった点です。細部まで検討したので遅くなりましたが、完成度には大いに満足しています。
 主なスペック
 ターンテーブルとアームのセンター間の距離は232mm±3mm。アームの支点と針先の距離は214mm。アンダーハング18mmです。レコード半径89.6mm点でトラッキングエラーが0度となる設計です。
 FR-64やWE-308Nの位置には問題なく適合します。FR-64など230mmの場合はアンダーハング16mmになり、半径84.3mmでトラッキングエラー0度です。WE-308Nなど235の場合はアンダーハング21mmになり、半径97.1mmでトラッキングエラー0度です。
 針圧は1回転が3gで1目盛は0.5gです。適合カートリッジの重量は28.5g(サブウエイト使用で35.5g)まで対応。
 開ける穴はφ30で232mmですが215mmから235mmの長穴を開けておくとほぼ万能なトーンアームベースを併用することで色んなショートアームが使えます。
 付属品はMITCHAKUヘッドシェル、ロジウムメッキのDIN5ピン-RCAの出力コード、サブウエイト、ナット回し、6角レンチ、スタイラスクリーナーSaSuPaです。

 SaSuPaは世界1の使いやすさを目指したスタイラスクリーナーです。「サッ」と持ち、「スッ」と拭き、「パッ」っと置けるので「SaSuPa」です。先端は極細ブラシで根元は粘着ゲルの2ウエイなのでしっかり汚れを取ります。適度な弾力を持ち、裏返して置けば埃も付かず、洗えば繰り返して使えます。\1,780(税別)税送料込み\2,000
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