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新製品! CERENATE (セレナーテ ボリューム付パワーアンプ) 2009年03月発売 定価147,000円

 CERENATE(セレナーテ)の評価の速報!

 オーディオアクセサリー2009 No132 SPRING 159pより TEST ROOM 2009 話題のモデル集中試聴レポート

 ローノイズのスイッチング電源を搭載した軽量、コンパクト型パワーアンプ         柴崎功

 ワイドレンジで癖がなく瞬発力があって制動力が高い

 フィデリックスは比類なき低雑音のオーディオ用スイッチングレギュレーター「セリニティー電源」を開発し、これを用いて小型軽量と高音質を両立させた、40W+40W/8Ωのボリューム付きAB級DCパワーアンプを発売した。
 入力端子はRCAのアンバランスとXLRとTRSに対応した複合型バランスコネクター、出力端子はバナナプラグ対応のスピーカー端子とヘッドホン端子を装備し、スピーカーを接続せずにヘッドホンだけを使用すると、アンプはA級動作となる。アンブ部には、ジェフロゥランドのMODEL10などに採用されて音質的評価の高い、ナショナルセミコンダクターのパワーアンプIC「LM3886」を採用。
 これを直流まで増幅できる完全DCアンブとして動作させて、広帯域アンプを構築している。このICは多重の保護回路やミュート回路を内蔵して電源オンオフ時のホップノイズが出ないため、音質を劣化させがちな出力リレーは追放されている。リアパネルにはBNCリモートセンシング端子が装備され、スピーカー端子からアンプにフィードバックを掛けて、スピーカーケーブルによる劣化を補正することも可能だ。
 セリニティー電源は瞬時電流供給能力が高くて超ローノイズなのが特徴で、AC入力が電気的にも音質的に無極性なので、電源プラグの向きは気にしなくても良い。
 本機はスイッチング電源を採用しているとは思えないほどS/N感と透明感が優れ、音の鮮度が高い。またワイドレンジで癖がなく、瞬発力があって制動力が高いので、小型軽量アンプとは思えないほどエネルギッシュでパワフルな音が出る。定格出力が40Wなのでパワー不足を心配したが、能率88dBのアルテミスEOSで音量を上げて聴いてもパワー不足を感じないので、瞬間的にはかなりのパワーが出せるようだ。スピーカーを外してヘッドホンアンプとして使用すると、非常にスケールの大きい伸び伸びした音で、これにも感動した。

 製品の特徴

下の写真の上の波形はスイッチング電源のトランスに加わっている2次側の電圧波形、下は1次側のセンタータップの電圧波形です。スイッチング周波数はDVDオーディオで使われる192kHzサンプリングよりも余裕を持って高くした220kHzで、スイッチング電源としては非常に綺麗な波形です。このため、スイッチングノイズはきわめて少なく、スイッチング電源にありがちな高域のギラギラした輝きすぎる色付けを抑え、SERENITY(澄みきった、晴朗、平和な、 落ち着き、穏やか)という名前の由来を達成しました。

  一般家庭でシールド板上のスイッチングノイズを計ってみました。220kHzの基本波は23dBで、ラジオ電波などよりもまだ少ないスイッチングノイズであることが分かります。これはオーディオ機器用として定められた国際規格である厳しいCISPR 13に対しても、約40dB近いノイズマージンが取れているという驚異的な値なので、一般のスイッチング電源と比較すれば30dB以上は少なくなっています。一般のスイッチング電源は、規格で定められていない150kHz以下で大きなノイズが有ったりもしますが、これはスイッチング周波数が3倍ほど高く、高調波の数は3分の1になるのでスイッチングノイズのエネルギーは何と3000分の1以下ということになります。スイッチング電源にありがちな高域のギラギラと汚れる癖を徹底的に排除した結果です。1MHz以上のスイッチングノイズはもはや観測できません。つまり、世界一の超ローノイズ電源と言えるでしょう。 セリニティ電源は波形がサイン波に近いのでスイッチングノイズの2MHz以上はもともと非常に少ないです。また、波形からして3倍や5倍のような奇数次も少なくなります。したがって、ノイズ対策は基本波、2倍波、4倍波が主体になり、フィルター類(コモンモードチョーク2個、Yキャパシター2個、Xキャパシタ1個)の選択と配置の工夫によって、ここまで下げることができます。なお、オーディオ機器はいろんな使い方をされるので、ノイズ測定はアースを接続しない2線式と、アースを接続した3線式の双方で少なくする必要がありますが、このCERENATEはどちらでも非常に少なくなるよう対策しています。

  100kHzの応答波形です。非常に素直な応答なので、位相補償が完璧に行われていることが伺えます。

完全DCアンプなので、当然ながら10Hzでも見事な方形波になっています。広い周波数帯域にわたって位相特性もこの上なく正確であることがうかがえます。

  ACインレット、ヒユーズホルダ、電源メインスイッチ、出力リレー、コネクタの接点はありません。

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