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アンプ自作はフリーソフト(PCBE)で基板設計を! 中川 伸

 急いで実験をしてみたいことが生じました。実験の度に空中配線をやるのも大変なので、この際、プリント基板を自分で作ってみることにしました。サンハヤトのポジ感光基板を使い、自分でエッチングをし、ドリルで穴をあけ、外形をカットします。慣れれば以外に簡単で、とにかく早いです。これは急いでプリント基板を製作した時のレポートです。これで自作アンプも立派な出来栄えになるでしょう。先ずはフリーソフトのダウンロードの仕方ですが、 http://www.vector.co.jp/soft/win95/business/se056371.html から出来ます。楽な手張り感覚ですが、その気になれば50層位でも設計出来ます。ソフトの使い方は慣れるしかないですが、以下のアドレスを参考にしてみて下さい。http://www.fsinet.or.jp/~mad/0040.htm
http://www.asp.sie.dendai.ac.jp/ed/pa2003/denshi1-4.html
 私はこのソフトがとても気に入りました。グリッドは普通なら1.27mmか1.25mm、小さい面実装部品があるならその半分位が良いでしょう。ガーバーデータを出せるので、このまま、松電子システム http://www.matsu.co.jp/やP板.com http://www.p-ban.com/といった専門の基板屋さんに発注することも出来ます。 アートワークが出来たならインクジェットプリンターでプリントアウトします。用紙はサンハヤトから出ているPF−3という専用紙があります。エーワン(A−one)から発売されている透明フィルムラベル(商品番号28791)も使えます。これは密着させる場合に便利です。OHP用紙は小さな気泡のようなものが出来てしまい駄目でした。私はキャノンのPIXUS 450iを使いましたが2.54mmのピン間1本線のルールなら問題ないかと思います。
 出来たアートワークフィルムはポジ感光基板にガラス板で押さえるなどの方法で密着させ、27Wのインバーター蛍光灯スタンドから5cmくらい離して20分ほど感光させました。この露光時間が最も重要です。小さいテスト用の基盤がサンハヤトから発売されていますので、これで数回テストをしてみるのが良いでしょう。露光後は、スプレー式の現像液を降り掛け、30秒から1分位でそっと水洗いし、そっと拭きます。決して強く拭いてはいけません。 エッチングは適当な皿に40度位に暖めたエッチング液を入れ、箸で揺らしながらエッチングします。余分な部分が完全に溶けるのが確認できるまでエッチングを続けます。20分くらいでしょうか。完了したら水洗いをします。水をふき取ったらシンナーで感光材をふき取ります。もしもパターン切れやブリッジがあれば半田ごてやナイフで補修をします。 φ0.8mm位のミニドリルで穴を開け、外形をカットして、フラックスを塗って完成です。両面基板も作れます。ただし、スルーホールは無理なので、部品のリード線を利用し、両面から半田付けをします。 とにかく急ぐ場合はこれがベストで、たった1日でも完成でき、しかも安価です。なお、エッチング液は必ず指定された方法で処理しましょう。

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