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古いトランジスタアンプから出るバリバリノイズの直し方 中川 伸

 古いトランジスタアンプはまれにバリバリと大きなノイズが出ることがあります。この原因を調べると、ウイスカーという現象が実は多いといえます。ウイスカー現象について、うまく解説をしているページが以下にあります。ウイスカーの説明
 要するに銀メッキや錫メッキをしていたトランジスタは、長い歳月を経ると足の間に細いひげが出来て来て、足がショートし始めるのです。見た目で黒くなっているトランジスタなどは要注意で、1985年以前の特定の半導体に見られます。ショートする時にバリバリと大きな音がします。ある時代から錫に鉛を少量混ぜることでこの現象を抑えることが分かり、この対策が取られるやいなや、ウイスカー現象は少なくなりました。
 ところが鉛フリーの規制が始まると、またまたこの問題が浮上してきました。しかし、新たな対策も出来つつあるようです。
 さて、こんなアンプの直し方ですが、細くて硬くて尖ったもの、たとえば太目の安全ピンの先を曲げたようなものでトランジスタの足の間をガリガリと削ります。そしたら再発しないよう足の間と足に何かを塗ります。専門的には高周波ニスが特性も安定していて好ましいのです。確かサンハヤトで売っていて、そんなに高価なものではありません。以上の作業を施せば、かなり高い確率で直ると思います。それでも駄目だったら、コネクタ、スイッチ、ボリュームなどの接触部分をきれいにクリーニングしてみてはいかがでしょうか?それでも駄目だったら専門家に見てもらいましょう。

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