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セリニティー電源を販売することにしました 中川 伸

 フィデリックスの新型パワーアンプのCERENATEを発売しましたら、おかげさまで非常に好評です。この時代を考えるととにかく嬉しい限りです。しかしながら、意外な反応は真空管アンプを自作をする人たちから、真空管用のスイッチング電源を販売してくれないか?といった要望でした。真空管が好きな人たちはでっかいトランスや整流管が好きなので、スイッチング電源にはてっきり感心が無いだろうと思っていました。
 そしたら、真空管は好きだけれども、電源が重くなりすぎて、また、最近はトランスが高価になりすぎてそれが嫌になっているとのことでした。ヒーター用にはスイッチング電源を使う場合もあるけれども。大きなチョークコイルでスイッチングノイズを少なくする工夫をして使っているようです。セリニティー電源はそのままでも究極の低ノイズなので、きっと上手く行くだろうし、きっとB電源やC電源にもよいのではないか?とのことです。そこで、要求仕様を整理したところ、
 AC100V入力のヒーター用電源として、DC±6.3Vで5A、つまり63Wのものを用意することにしました。6.3Vの球はそのまま直流点火し、5Vの300Bなどは直列に5Wの0.51Ωを入れます。2.5Vの2A3は2個を直列にし、さらに直列に5Wの0.51Ωをいれるということで対応できます。アースは好きなポイントで一箇所だけ接地ができます。
 これは同時に12.6V、5Aの電源としても使えるので、カーオーディオ用のパワーICを使ったアンプにそのまま使用できます。たとえばフィリップスのTDA1552QやTDA1516BQなどです。SERENITY電源は数倍の瞬間電流を供給できますから、音楽信号なら特に問題ありません。
 同じ出力容量ですが、電圧が±28V、1.1Aのものも予定しています。これはナショナルセミコンダクターのLM2876やLM4700を想定しています。
 大きい出力容量(180W)としてAC100V入力で250V、0.7Aでバイアス電源用に-80Vが出ます。この高電圧バージョンとして380V、0.45Aでバイアス電源用に-100Vが出ます。
 したがって、63Wが2タイプ180Wも2タイプということになります。実際の発売は7月末になりそうです。数量が各100台をとりあえずやってみる予定で、その後は状況によって中止になるかも知れません。
 数量が一般的なスイッチング電源と比べると非常に少ないので、開発費や製造コストなどから割高になってしまいますが、ご勘弁下さい。しかし、一般のトランスを使うよりは割安になる様に努めるつもりです。外形は基板に部品が付いた状態の完成品で、シャーシにネジ4本で止めるタイプです。なお、金属ケースはありません。サイズと価格は63Wタイプで手のひらの0.7倍で、1万円強、180Wタイプで手のひらの1.3倍で3万円弱を予定しています。予約のメールを入れていただければ、数量の確保をさせていただきます。なお、製造は医療機器用の高度な電源の約半数を製造販売しているNAYUTA社で行いますので品質に関しては安心です。では、宜しくお願いいたします。
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